ヨーロッパグランプリ in マリボル 2012 を聴く

スロベニアで行われた、ヨーロッパグランプリを聴きにきました。そりゃー、5団体中2団体が日本、フィリピンも含めるとアジアから3団体ですもの、行ってみたくなるのも当然ということで。しかもリトアニアからだと、ウイーンに飛んでそこから電車で3時間、交通費だけなら1万5千円くらいと、東京から地方都市行くのと似た感覚です。

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26回 東京ヴォーカルアンサンブルコンテスト 一般混声

 Spiaggia Centrale (通称スピア)で歌ってきました。

ミシュキニス作品を2曲。
* Ave Maria (No.2 で、以前コンビニさんが演奏した No.3 とは別の曲)
* When Thou Commandest 
特別技巧的でもなく、音もクラスターで玉虫色なのでどちらかというとそれなりに人数がいる合唱団向き。
それでもこの2曲にしたかったのは理由があります。
まず、日程の関係から今まで出ていたルネバロではなく一般混声に出よう、という話になった時、選曲の参考にと過去のプログラム数年分を見てみたのですが、気づいたことが一つ。
作曲家の顔ぶれが偏り過ぎ。
日本の有名作曲家はいわずもがなとして、海外だとたいていコチャール、コダーイ、ラター etc.
せっかくリトアニアに行ってるんだし、本人にも面識できたからミシュキニス作品はどうだろう、と思って探してみました。すると、ミシュキニス作品があったとしても、ほとんどが
* Cantate Domino
* Ave regina coelorum
(あ、YouTubeにある青山組さんのは名演!)
の2曲がほとんど。もっとたくさんの曲書いている作曲家なのに。
なので、iTunesで曲を探したら Thoughts of Psalms というアルバムが出たばかり(11月)だったので即購入。その中から Ave Maria が印象に残りました。
作曲されたのは、まだリトアニアがソ連の占領下だった 1988 年。教会は大半が閉鎖されていた時代でした。社会主義政権下で、信仰を貫くことは容易ではなかった時代。抑制されながらも、押さえきれない強い思いが音に表われている作品です。
一方で、2009年にできたばかりの When Thou Commandest。日本語だと高嶋みどり作曲の名曲「あなたが歌えと命じる時に」がある、タゴールの詩です。神のもとで歌う喜びを溢れんばかりに歌う開放感あふれる曲。
2009年の12月に、ミシュキニス客演指揮でシンガポールの SYC Ensemble Singers が曲を委嘱して、その打ち上げの席で、「じゃあお礼にもう一曲書こう!」と言ってくれていました。
当時、指揮者のジェニファーとブンちゃんと私で、タゴールのこの詩いいよねー、とFacebook で盛り上がっていた頃だったので、「じゃあこの曲でお願いします!」と、見送りの空港でお願いしたのでした。どうやら、帰りの飛行機の中で、文字通り「翼の上で」作曲されたらしい。
未出版なので、作曲者の承諾を得るのにもジェニファーに大変お世話になりました。
そんな思いのつまった曲を歌うことができて、何人かの方の魂に訴える演奏になったのは本当に嬉しいことです。素晴らしい曲と素晴らしい仲間に感謝。
そして、当日の運営、受付から解散まで本当にスムーズで都連の段取りのよさはピカイチだと思います。本当にありがとうございました。

12/23(祝)はCANTUS ANIMAE 14thへ!

 あと2週間となりましたが、演奏会があります。 
祝日ですが夜公演なので、昼間ご予定がある方も是非おいでください。 

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日時 :2010年12月23日(木・祝) 
18:30開場 19:00開演 
会場:杉並公会堂 
ピアノ :前田勝則 
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リゲティ 
Lux Aeterna 

ブルックナー 
モテット集より 
Ave Maria 
Christus factus est 
Os justi 

II 
西村 朗 [作曲] 宮澤賢治 [詩] 
同声(女声または男声)三部合唱とピアノのための組曲 
永訣の朝 

III 
萩原英彦 [作曲] 矢澤 宰 [詩] 
混声合唱組曲 
光る砂漠 


初っぱなのリゲティは、ひたすら神秘的な曲です(むずいけど)。 
ブルックナーはどの瞬間をとっても美しい曲で 
歌ってても聞いてても、惚れ惚れする作品です。 

そして宮澤賢治の永訣の朝。 
前田先生のピアノは、涙なくして聞けません。 
情景が鮮やかに目に浮かぶような、鮮烈な音なんです、これが。。 

そして往年の名曲「光る砂漠」全曲。 
若干21歳で亡くなった詩人、矢澤宰のみずみずしい感性が 
歌詞のあちこちに感じられる作品なんです。 

どうかお聞き逃しなく!!

2月21日(土)CANTUS ANIMAE 12th

最近、こちらのブログが演奏会の宣伝オンリーになりつつあるな、と思いつつ・・今度の土曜日に川口で演奏会します。

32人を超え人数も充実している CANTUS ANIMAE、少人数アンサンブルあり、男声合唱・女声合唱あり、リュート付きありとよりどりみどりです。きっといい演奏会になると思いますので、是非足をお運びください。

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The 12th CONCERT
CANTUS ANIMAE 愛を歌う
日時:2009年2月21日(土)17:30開場 18:00開演
会場: 川口リリア音楽ホール
ピアノ: 野間春美/依田浩
リュート・テオルボ:櫻田亨
指揮:雨森文也

STAGE I
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祝婚歌
12声の声楽オーケストラのための より II楽章 
ジョリヴェ

STAGE II
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ルネサンス・世俗曲〜少人数アンサンブルステージ〜

フランスの世俗曲
恋人よ、バラを見に行きましょう/コストレー
鳥の歌/ジャヌカン 
モンテヴェルディ・マドリガーレ集第4巻より
あなたは私の心の人ですから
この輝く目の一瞥で
私は若い娘

モンテヴェルディ・マドリガーレ集第6巻より
ああ、美しき人
西風が帰ってきて

STAGE III
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ワルツ集「愛の歌」より
ブラームス

STAGE IV
邦人作家による愛の歌
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「寺山修司の詩による6つのうた 思い出すために」より
種子
  信長貴富[作曲] 寺山修司[作詞]

「無伴奏女声合唱組曲 浮舟 源氏物語の和歌による」より
匂宮
  西村朗[作曲]
男声合唱集
智恵子抄巻末のうた六首
  清水脩[作曲] 高村光太郎[作詞]

「混声合唱 風紋」より
あなたは風
  石井歓[作曲] 岩谷時子[作詞]


  三善晃[作曲] 谷川俊太郎[作詞]

http://www.cantus-animae.net/Event/CA_Event.html

もうすぐTHREE

今度の日曜日は、池袋の芸劇大ホールで、シンガポールとフィリピンの合唱団を迎えてのジョイントコンサートです。準備も佳境、火曜日夜はホール関係の打ち合わせしました。

みなさーん、是非是非おいでくださいませ。
個人的にみどころ!と思う曲などをば、ご紹介しようかと思います。

ガイア単独
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◆天烏烏 (台湾童謡)
◆落水天 (客家民謡)

台湾のスーパー合唱団フォルモサが歌ってた曲。一つは軽快なテンポ感があり、もう一つはしっとり感のある落ち着いた曲です。難しくはないけど味わい深い曲です。

◆峽 (崔薇 作曲) ※日本初演
この曲は香港の音楽祭で北洋合唱団が演奏していて、審査員をして聞いていた音楽監督松下耕氏が大いに感銘を受け、今回 THREE で演奏することになりました。中国の長江の、霧のかかった様子や急流の様子など、まさに中国の大陸的なハーモニーにのせて歌われます。
余談ですが、この曲の作曲者が超美人。

Ateneo Chamber Singers
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◆Et Apertum est Templum
しょっぱなから「うぉ、何じゃこりゃー、すげー」と思うような曲です。どんな感じになるんでしょ?

◆To the Unnamed Light
女声合唱の名曲「あなたが歌えと命じる時に」と同じ、ベンガル人の詩人タゴールの詩です。この歌詞、本当に奥が深く、翻訳でも1日悩みました(その割には直訳ですが)。

◆Anima Christi
ただひたすら優しく、厚い信仰心を思わせる美しい曲。フィリピン人の心情を反映しているかのようです。

SYC Ensemble Singers
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SYC の演目は、ぜーんぶ SYC が委嘱した曲なんだそうです。しかも2曲は初演。どんな曲になるのか当日のお楽しみ。

◆She's Out of My Life
もとはマイケルジャクソンが歌ってたバラードらしいんですが、かなりアレンジを入れてるとのこと。

合同曲
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◆Maior Caritas
フィリピンの作曲家、パミントゥアン氏の同曲を3群の合唱用にアレンジ。シンプルだけどメロディーラインの美しい曲です。彼のサイトで、別バージョンが試聴できます。
http://www.johnpamintuan.com/bio.html
ちなみに作曲者ご自身、水曜から日本に来ていて当日もいらっしゃいます。

◆Better World (作曲 Ryan Cayabyab)
フィリピンの人気作曲家カヤビャブさんのポップス調の曲です。これ、MIDIを聞いてても泣けるんです。。歌詞もじっくり読むと素朴で心温まります。前回第1回のTHREEでも歌った、テーマソング。次回もきっと歌うでしょう。

てなわけで、1月18日16時30分は池袋の東京芸術劇場へ。
ご興味おありの方はこちらからメールくださいませ。

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THREE vol.2

同じ年に生まれたアジア3カ国の指揮者が、それぞれの率いる合唱団とともに2年に1度集まって行うジョイントコンサート。
http://gaia2001.com/article.php/200901THREE_ja

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場所:東京芸術劇場
日時:2009年1月18日午後4時半開演

出演:
SYC Ensemble Singers 指揮 Jennifer Tham (シンガポール)
Ateneo Chamber Singers 指揮 Jonathan Velasco (フィリピン)
Gaia Philharmonic Choir 指揮 松下耕 (日本)

演奏曲:
混声合唱のための「2つの秋田民謡」より「秋田おばこ」 (松下 耕 作曲)
天烏烏 (台湾童謡)
落水天 (客家民謡)
峽 (崔薇 作曲) ※日本初演
To the Unnamed Light (Francisco Feliciano 作曲)
Anima Christi (Cipriano Cayabyab 作曲)
Burrinjuck (Stephen Leek 作曲) ※初演
Fuggite, amanti (Corrado Margutti 作曲) ※初演 ほか

SS席:4,000円(当日4,500円)
S席:3,500円(当日4,000円)※団員から買うと前売3,000円
A席:2,500円(当日3,000円)
B席:1,500円(当日2,000円)

2009年1月18日 フィリピン・シンガポールの合唱団とのジョイントコンサート

今回のは是非是非!皆さんに来ていただきたい演奏会のご案内です。

Gaia Philharmonic Choir で来年1月18日、シンガポールとフィリピンからの合唱団を招いたジョイントコンサートを池袋の芸術劇場で行います。

どちらの合唱団も、国際コンクールにも出場したりする団体で、プログラムも、アジアの曲を中心に現代曲に至るまでバラエティに富んでいます。知られていない曲も多いとはいえ、興味深い演奏会になると思います。

ご興味おありの方は、こちらのメールフォームからご連絡ください。全席指定なのでいい席をご用意いたします。



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THREE vol.2

同じ年に生まれたアジア3カ国の指揮者が、それぞれの率いる合唱団とともに2年に1度集まって行うジョイントコンサート。
http://gaia2001.com/article.php/200901THREE_ja

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場所:東京芸術劇場
日時:2009年1月18日午後4時半開演

出演:
SYC Ensemble Singers 指揮 Jennifer Tham (シンガポール)
Ateneo Chamber Singers 指揮 Jonathan Velasco (フィリピン)
Gaia Philharmonic Choir 指揮 松下耕 (日本)

演奏曲:
混声合唱のための「2つの秋田民謡」より「秋田おばこ」 (松下 耕 作曲)
天烏烏 (台湾童謡)
落水天 (客家民謡)
峽 (崔薇 作曲) ※日本初演
To the Unnamed Light (Francisco Feliciano 作曲)
Anima Christi (Cipriano Cayabyab 作曲)
Burrinjuck (Stephen Leek 作曲) ※初演
Fuggite, amanti (Corrado Margutti 作曲) ※初演 ほか

SS席:4,000円(当日4,500円)
S席:3,500円(当日4,000円)
A席:2,500円(当日3,000円)
B席:1,500円(当日2,000円)

耕友会コンサートのご案内

 耕友会コンサートを開催します。
旧ユーゴの内戦の間もその地にとどまり、
戦争をその目で見た、山崎佳代子さんの詩による作品です。
平和ボケや反戦という言葉が軽く思えるくらい重い内容ですが、
だからこそ考えさせられる、深い強いメッセージが込められています。

以下に詳細を記します。
ご関心あるかたはこちらからメールくださいませ。

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耕友会コンサート Vol.5
〜作曲家・指揮者 松下耕×詩人 山崎佳代子
(ベオグラード在住)によるコラボレーション〜

日時:2008年 9月21日[日]
開場:15:15
開演:16:00
会場:東京オペラシティ コンサートホール タケミツメモリアル
(東京都新宿区西新宿)
指揮:松下 耕
ピアノ:浅井道子
パーカッション:幸西秀彦・及川真由美
合唱:耕友会

■チケット種類:
S席3500円
A席3000円(残りわずか)
B席2500円
(全席指定)
各券種とも、以下の場所から指定してください。
連席も可能です。ご希望の場合はお申し出ください。
座席表:
http://www.operacity.jp/concert/seat/index.php
S席1F
S席2Fバルコニーセンター
S席2FバルコニーR
S席2FバルコニーL
S席車椅子(車椅子席はS席のみ)
A席2FバルコニーR
A席2FバルコニーL
A席3Fバルコニーセンター
B席3Fバルコニーセンター
B席3FバルコニーR
B席3FバルコニーL

ご連絡をお待ちしています。

演奏会の宣伝/癒し

直前になってしまいましたが、せんでーん!

今度の日曜日に MUSICA FERVIDA の演奏会があります。
ドイツレクイエム全曲! オールロマン派プログラム@第一生命ホール。
http://music.geocities.jp/musicafervida/1st.html

女性の人なら、バリトンソロにメロメロになるでしょう。
男性の人なら、ピアニストの女の子に一目ぼれかも?(不純な動機)

午後2時開場、2時半開演、4時40分終演予定です。
是非是非おいでくださいませ。メッセージお待ちしてます。


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で、今日はその宣伝に、都内の某合唱団へ。もう何度も行ってるし、
指揮者もピアニストも顔なじみなので安心して行けます。

で、休憩時間に宣伝して、すぐ失礼しようとしたのですが、
ピアノの上にある楽譜はなんと、「ふるさとの夜に寄す」!!!

思わず残って練習を聞いて帰りました。ああ至福の30分間・・
まだ練習開始すぐで音には改善の余地だいぶあったけど、
あの名曲を聴けるだけで満足っす。あー、ピアノが美しい・・るんるん

  とほくあれ 限り知らない悲しみよ にくしみよ……
  ああ帰つて来た 私の横たはるほとりには
  花のみ 白く咲いてあれ! 幼かつた日のやうに
   (立原道造)

この曲聴くと、あー日本人でよかったとしみじみ思います。
三善先生に感謝あるのみ。
癒された夜でございました。

Transient Glory VII

Transient Glory VII チラシ

日曜日、コロンビア大学の入り口のところにあるミラーシアターで、YPC (Young People's Chorus) の演奏会が行われました。Transient Glory コンサートシリーズは、現在活躍中の作曲家に委嘱してその初演を行うというのが目玉。今回も6作品中4作品は委嘱初演でした。もちろん日本からの作品は史上初。

演奏会自体は後日ラジオで全米に放送されるらしく、ラジオ局のアナウンサーが司会進行をしてました。途中途中にFM曲独特のコメントが入ります。「80.0、TOKYO FM」みたいな感じ。

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